僕は一時期、ごくごく短い時間ネットカフェでアルバイトをしていた。
もちろん様々な人が来るが、一風かわった方も多い。
人間観察には持って来いな空間だ。
何よりも毎週警察官が立ち寄る。
何もしていないのにヒヤヒヤする。
今回はネットカフェに集う4種類のスタンダードな方々を紹介する
ネットカフェのお客は(深夜帯に限ると)大体、終電を逃した人、若いカップル、そこに住んでいる人、飲むだけ飲んで来る人、あとはウェイ系の何者かだったりする。
この中で心が穏やかなのは、終電をのがした人と、そこに住んでいる人だ。
なにせ前者はただ寝る場所を求めているだけだから一回部屋に入ってしまえば何の事はない。たまに食事のオーダーをして、あとは寝るだけ。朝になったら帰るのだ。
こんなに楽をさせてくれるお客様はいない。
次にそこに住んでいる人。いわゆるネットカフェ難民と呼ばれる人々だ。最近では住所をおけるネットカフェがあるらしくこういう方々も多い。
朝出かけて、精一杯仕事をするなり、仕事を探すなりして夜帰ってきてシャワーを浴びて寝る。夕食は外で済ませてくる方も多い。
何よりもそこに住んでいるから仲良くなる。「ただいま」と声をかけてくれる方も多い。
非常に仕事はしやすかった。
意外と深夜帯にはウェイ系の方々も多い。特にダーツ、ビリヤード、カラオケがあるネットカフェは多い。深夜にお酒を嗜みながらダーツで勝負をする。とかお酒を嗜みながらビリヤードに興じるとか。とにかくお酒を嗜む。そして騒ぐ。
深夜帯では寝ているお客も多いので多少気を使う。
そして単純に集団でフロントに来られると非常に怖い。それでも大体がなんの迷惑もかけずに帰る。たまにダーツの頭が折れたりして帰ってくる程度だ。
一番怖いのが飲むだけ飲んでから来る方。何が怖いかって酒がある程度の量入ってしまっているので酒癖の悪い方だともう日本語が通じない。そして部屋に入っても声が大体大きくて他のお客に迷惑がかかる。
「声がうるさい」などのクレームが入った際、大体の店は店員がお客のところに行って注意を促す。ここで絡まれることが非常に多い。手を出された場合は最悪警察沙汰だ。
そして若いカップル。
深夜帯に来るカップルは高校生から大学生が多い。高校生は深夜帯には入店制限があるので、まずそこに注意しなければならない。
あとは部屋に入ったあと、極稀に声がうるさいなんてクレームを受けることがある。
話し声なり、違う声なり。この時の気まずさと言ったらない。精神的にクる。
他にも多種多様な方々がいる。
誰かに追われている方とか、家出してきたニートとか。極稀に家出少年と家出少女。行方不明になった子供を探す親。普通に漫画を読みに来た方とか、ネットカフェ限定のログインボーナスを取りに来る方々。
何を言いたいのかわからなくなってきたけど、まぁ、いろんな人がいる。
とにかく人間観察に困ったらネットカフェで働いてみると良い。
今までに見えなかった世界が確実に見えるようになる。